八王子の小・中学生向けプログラミング教室 | 西八王子プログラミング自由研究室     中学校の情報の授業、年間で8時間しかとれない(;O;) 内容がいいだけにもったいない問題 | IT自由研究室小中学生プログラミング教室 |西八王子 |考える「型」を、ゲームをつくりながら習得するオリジナルカリキュラム

中学校の情報の授業、年間で8時間しかとれない(;O;) 内容がいいだけにもったいない問題

笑顔でパソコンに取り組む子どもたちの教室風景。人物の顔はプライバシー保護のため加工済み
子どもたちの笑顔が広がる、IT自由研究室の教室風景

IT自由研究室|教室の日々から考えるデジタル教育

皆さん、最近の中学校や高校の『情報』の教科書を、ご覧になったことがありますか? これが、本当によくできているんです!

実は私、この教科書を息子にも大推薦して、一緒に読んで学んだことがあります。IT自由研究室でアルバイトをしている学生さんたちにも、『ぜひ読んでみて!』と紹介しています(^^)v

それくらい、中身が充実した教材なんですよね。

でも、ここに大きな問題があります。教科書が素晴らしい一方で、学ぶために使える時間が、あまりにも限られていることです。

学校の先生が悪いわけでも、子どもが頑張っていないわけでもありません。今回は『授業時間』に注目しながら、学校の学びと教室の役割について考えてみます。

教科書の内容は、実はかなり本格的です

中学校では、技術・家庭科の技術分野『情報の技術』でプログラミングなどを学びます。技術分野には、木工などの材料と加工、エネルギー変換、生物育成、情報の技術という四つの領域があるんです。

その『情報の技術』の中でも、ネットワークを利用した双方向のコンテンツづくり、センサーを使った計測・制御のプログラミング、情報セキュリティなどを学びます。

高校では、2022年度から必修となった『情報Ⅰ』で、プログラミング、情報デザイン、ネットワーク、データ活用などを扱います。PythonやJavaScriptを使う教材もありますが、使う言語は全国一律ではありません。このあたりは、また別の機会に詳しく書きたいと思います。

大学で研究や講義にも関わる私から見ても、一つ一つ丁寧に学べれば、かなりのスキルアップにつながる内容です。システム系の会社の新人研修にも活用できるという評判があるのも、納得です。

だから、私は『学校の教科書は素晴らしい!』と声を大にして言いたいのです。

教科書を開き、パソコンで確かめながら学ぶ子どもの手元
教科書とパソコンを行き来しながら学ぶ、教室のひとコマ

問題は、プログラミングに使える時間の少なさ

それでは、その充実した教科書を、どれだけの時間で学ぶのでしょうか?

中学校の技術分野は、技術・家庭科の授業を半分ずつ配分すると、1・2年生で年間35コマ程度、3年生では年間17.5コマ程度です。その中で、木工からエネルギー、情報まで幅広く学びます。

そして、プログラミングに割けるのは、その一部です。学校によって異なりますが、私が見聞きする範囲でも、年間8時間前後という例があります。2019年に実施された全国調査でも、双方向コンテンツのプログラミングは6時間以内の授業が最も多く、計測・制御は5時間以内の学校が約6割という結果でした。

高校の『情報Ⅰ』は、標準で2単位、合計70コマです。週2コマなら1年間、週1コマなら2年間に相当します。その中でプログラミング以外にも、情報デザインやデータ活用など、さまざまな内容を学ばなければなりません。

もちろん、先生方も工夫して授業を進めています。ただ、これだけ充実した内容を、何度もつくって試して身につけるには、時間が足りない。 これは先生個人の問題ではなく、教育課程の中で学習時間が限られていることによる難しさなのです。

『わかった』を『できる』に変えるには、時間が必要です

学校の授業でプログラミングの仕組みを知る。先生のお手本を見て、実際に動かしてみる。それだけでも、大切な第一歩です。

ただ、一度できたことと、自分の力で使えることは、少し違います。 覚えたはずの操作を忘れたり、同じように入力したつもりなのに動かなかったり。そんな経験は、大人にだってありますよね。

もう一度やってみる。うまくいかない理由を考える。少し変えて試す。そして、別の課題でも使ってみる。こうした積み重ねがあって、初めて知識が自分のものになっていきます。

教科書がこれだけ充実しているからこそ、私は、その中の一つでもいいので、じっくり取り組める時間があったらいいな、と思うのです。

学校の授業と、教室での学びはつながっています

学校には、すべての子どもに幅広い知識と体験の入口を届ける、大切な役割があります。一方、興味を持ったことを繰り返し試したり、自分のペースで深めたりするには、授業時間だけでは難しいこともあります。

そこで、IT自由研究室のような教室ができることがあると思っています。学校で触れた『情報の技術』を、実際に使いながら確かめ、少しずつ身につけていくことです。

例えば、プログラムが動かなかったら、どこが違うのかを探してみる。直したら、もう一度動かしてみる。学年や進度に合わせて、ScratchからJavaScriptを使う学習まで、一人ひとりが考えて試す時間を大切にしています。

学校で学んだことと、学校の外で積み重ねる経験。この二つは、対立するものではなく、つながっているもの。 私はそう考えています。

せっかくの素晴らしい教科書。学んで終わりにしないために

最初にお話ししたとおり、私は中学校・高校の情報の教科書を、息子にも、教室の学生スタッフにもおすすめしてきました。そこに書かれていることは、これからの社会でデジタルを使いこなすための土台になる内容だからです。

だからこそ、『授業で一度やったから終わり』では、もったいない! 子どもが『もう少しやってみたい』と思ったとき、その気持ちに付き合える時間があるといいですね。

IT自由研究室では、教科書にもつながるデジタルの知識を、実際にパソコンを動かしながら学ぶことを大切にしています。体験会でも、まずは自分の手で試し、考える時間を味わってみてください。

お子さんがどんなことに興味を持つのか、ぜひ教室で一緒に見てみませんか?

参考資料:文部科学省:中学校技術・家庭科(技術分野)『D 情報の技術』 / 文部科学省:高等学校学習指導要領 情報科関係資料 / 文部科学省:高等学校『情報Ⅰ』の標準単位数 / 日本産業技術教育学会:中学校プログラミング教育の実態調査(2019年)

※掲載写真は実際の教室写真をもとに、プライバシー保護のため人物・画面表示などの一部を加工しています。

IT自由研究室 | 教室の日々から考えるデジタル教育