「うちの子、ゲームばっかりなんです」
保護者の方から、よく聞くお話です。
IT自由研究室では、そんな子どもたちに「じゃあ、今度は自分でゲームをつくってみよう!」と提案することがあります。
すると、すぐに「こんなゲームをつくりたい!」とアイデアが出てくる子もいれば、
「えー、何をつくればいいの?」
と手が止まってしまう子もいます。
これは優劣ではなく、個性を考えれば当たり前です(^^)v
ゲームで遊ぶのが好きだからといって、ゼロからゲームを考えるのが好きとは限りません。
「ゲームが好き」の中身、実はみんな違う!
そこで重要なのは、やっぱり会話。
子どもたちに好きなゲームをいくつも教えてもらいます。
みんな、好きなゲームの話はスグ盛り上がります(*´艸`*)
「どんなゲームが好き?」
「どのキャラがいいの?」
「そのゲームの、どこが面白いの?」
具体的にキャラや攻略シーンの話をしていると、だんだんその子の「こだわり」が見えてきます。
例えば、
- キャラクターの設定やデザインが好きな子
- アイテムを集めたり、使ったりするのが好きな子
- マップの探索や移動の仕組みが好きな子
- スキルや技にこだわる子
もちろん、きれいに分類できるわけではありません。
でも、同じ「ゲーム好き」でも、面白いと思っているところはずいぶん違うのです。
その子が何にこだわるのか。そこが、ゲーム制作の入口になります。
ゲームづくりは、ゼロから考えなくてもいい?
何もないところからアイデアを生み出すのは、大人だって難しいものです。
そこで、何をつくればいいかわからない子には、まずベースとなるゲームを決めて、一緒にアレンジを考えます。
例えば、キャラクターを動かしてアイテムを取る、シンプルなゲーム。
そこから、
- 📍キャラクターを変える?
- 📍アイテムを増やす?
- 📍動き方を変える?
- 📍時間制限をつける?
こうして具体的に考えていくと、「だったら、こうしたい!」というアイデアが出てきます。
ゼロから考えることだけが創造力ではありません。すでにあるものを、自分のこだわりで変えていくことも立派な創造です。
「一瞬で消したい!」そんな細かい注文が、考える力を育てる?
実際にゲームづくりが始まると、子どもたちから細かい注文が出てきます。
「もっと、アイテムを取ったときにスムーズにしたい!」
「これ、瞬間的に消したい!」
大人から見ると、そこまで気にしなくても……と思うようなことかもしれません(笑)。
でも、彼らにとっては大問題!
そして、この「こだわり」が、まさにスキルアップの宝庫なんです!
例えば、「アイテムを取った瞬間に消したい!」と言ったとき。
先生がすぐにプログラムを組むのではなく、一緒に整理します。
「何が、どうなったらいいの?」
「キャラクターがアイテムに触れたとき?」
「今は、どうなっている?」
そして、必要な動きを小さく分けて考えます。
- キャラクターがアイテムに触れる
- 触れたことをプログラムが判断する
- アイテムが消える
実際に動かしてみて、うまくいかなければ、思い描いた動きと何が違うのかを調べて修正します。
IT自由研究室では、この過程で「考える3つの型」を大切にしています。
- ① 細分化:必要な要素や動きを小さく分ける。
- ② 課題発見:理想の動きと今の動きを比べ、問題を見つける。
- ③ パターン化:うまくいった仕組みを、ほかの場面にも応用する。
詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。
「考えなさい!」って言われても、どう考えればいいの? 子どもに教えたい「3つの型」
自分が「こうしたい!」と思ったことだからこそ、少し難しくても、もう一度挑戦してみようと思える。
もちろん、好きなことだけを自由につくっていれば、自然に上達するわけではありません。
必要な基礎を学びながら、自分のアイデアを実現していく。その両方が大切です。
ゲームを遊ぶことと、ゲームをつくることは違う。でも、遊び込んできたからこそ生まれるアイデアもある。
子どもたちの「好き」や「こだわり」を、どうやって学びにつなげていくか。
そこが、私たち教える側の工夫のしどころだと思っています。
